年商1億円ほどのネットショップの業務を外注する。
この本の中にも書いてある事なのですが、
東京以外の地方でビジネスを行う時に欠かせないのが、
自分たちでやりきれない業務の外注化です。
この外注化について、
僕がやった事をまとめる意味も込めて、振り返ってみようと思います!
ちなみに、僕はしっかりと収入につながるお仕事の半分以上は、
ネットショップの運営なので、
年商1億円くらいのネットショップの外注化に偏ったお話になります。
参考になる部分と、参考にならない部分を切り分けながら、
読み進めていただけると嬉しいです。
今回は、僕が役員として関わっていた
一人暮らしインテリアの通販サイトジパング.comや、
友人が運営している登山用品買取のマウンテンシティでの事例について書きます。
特に、これからネットショップをはじめていこうと思っている人や、
年商1億円に満たない人で外注化をしようと考えている人には、
いい感じで参考になる記事だと思います。
逆に、売上が5億円、10億円以上のネットショップをやられていて、
更に上を目指す為に外注化を考えている方には、
あまり参考にならない内容が多いかもしれません。
外注化にも得たい結果によって、
色々、違いがあるなと考えています。
外注化のメリットとデメリット
外注をするという事は、メリットを考えてみます。
自社がやりたい事、得意な事に集中するために外注を進めて行く事は、
外注する業務の「見える化」につながります。
思考の整理や、業務の整理をしようとしても、
目的がないとなかなか進みませんが、
外注をゴールにする事で、ある程度の予算を作ったり、
自分の時間を集中してとる事ができるので、
作業を客観的に見る時間が増えます。
自動化の極みとして、
「週4時間だけ働く」(ティモシー・フェリス)という本が出版されています。
「外注化・仕組化・習慣化」を徹底することで、タイトルの通り、
週に4時間だけ働く状況が作れる。という内容です。
小さい会社で、賢く1つ1つ外注化を行っていけば、
自分自身の業務は限りなく0に近い1にする事ができ、
結果、同世代のサラリーマンの年収を上回るくらいの収入を、
あまり仕事をしないで得る事が出来るという事です。
逆に、デメリットとしては、
問題解決によるノウハウの蓄積や、人材の教育が社外で行われるので、
外注化した業務は自社の強みにならないと言う事です。
外注化した仕事は自分で作業しないわけですから、
外注化を実現したその日から筋力がどんどん落ちていきます。
気をつけなければいけないのは、
外注先には、経営者としてかかる責任もなければ、
社内スタッフに与えられた、未来へのモチベーションや、感情の共有もないという事です。
外注先が持つリスクと言えば、
僕らという、数ある契約の中の一つの売上が、なくなるかもしれないという。
非常に小さいリスクだと言う事です。
ですから、外注先を決めるときは、
「専門性」や「費用」もさることながら、
「目的や目標に対する理解」をどれだけしてもらえるか。
という部分も大切な要素になってくると思います。
※なんて、格好いいこと言ってますが、これが難しいところです。
また、気になる所としては、
何でもかんでも外注化して自動化すると、
たまに、ビジネス自体がつまらなくなる事もあると思います。
それについてブロックがあると、
外注化自体が進まない事があるので、
そこも、観察しがいがあるポイントだと思います。
年商1億円くらいの、小さいECの外注化で意識した事
・自社の【強み】は何なのか?何にしたいのか?
・自分が【本来好きな仕事】は何なのか?
・まぁ、【財務的】にいけてるか?
このあたりだと思います。
【強み】
例えば、ネットショップを運営しているとして、
商品ページのデザインが強みの会社が、ページデザインを外注したとしたら、
商品ページの細部の感覚が鈍ったり、成績の悪化の原因が分からなくなったりと、
致命的な戦力ダウンにつながりかねません。
すると、お付き合いしている会社さんに、
何かあって仕事を請け負ってもらえない時、
これまでと同じパフォーマンスを出す事ができなくなるかもしれません。
この場合、部分的な外注や、数社を並べた外注にする必要があると思います。
【本来好きな事】
自動化を進めたいあまり、本来自分が愛している作業を外注して、
自分の事業に対する情熱が冷めてしまうパターンがあります。
頭が良ければ良いほど、本当に自分の仕事を限りなく0に近づけられるので、
外注先の経理が持ってきた財務表を眺めて、
「うん、利益でてるな」の状況が作れると思います。
(相当、レベル高い話だけど、、、)
これって、幸せか?って話ですね。
僕はノー派な人で、自分がやりたい作業は、
外注化しないで、あえて非効率のまま手元に残して、
人生のおもちゃにしておくベッキーだと思います。
そうしないと、何か、新しい課題を作ったりするのが人間だなと思います。
オーナーになりたい方は、全外注もよいですが、
信頼できる社長を探す方が良いかもしれません。
【財務的】
自社スタッフは固定費になり、
外注は変動費にしやすい。ということで、
作業量が変動しやすい単純作業は、外注化によるコストダウンが見込めて、
逆に専門性が高い単発の外注は、びっくりするほどの費用がかかってきます。
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僕が、サンズやユナビで失敗を経ながら、
今、心がけている事はここら辺になります。
それでは、改めまして僕が外注化を進める時に、
実際にやった事などを振り返ってまとめてみます。
EC運営の外注化をする時に、僕がやった事。
0、ストレスを感じてボトルネックを見つける。
・夢や目標やビジョンを確認して、現実とのギャップを把握する。
・何がボトルネックになっているのか探す。
・外注した事があれば、そこが固まっているかチェックする。
1、外注したいポイントを明確にする。
・「○△□↑」を使って図解する。
・外注先に要求する得たい結果を言語化する。
・見積り感を持つ前に、理想の予算をざっくり作る。
2、相見積りをなるべく多く取る。
・ネット検索、知り合い伝手、過去に依頼した会社から最低10社ピックアップする。
・渾身の相見積りを依頼するメール文章を作成する。(過去実績、見積り、相見積りの断り)
・反応が無い会社には電話する。(メールを送ったのですが、見ていただけましたか。)
3、一社に絞り込む。
・エクセルでリストにして総合点で順位を作る。(対応、実績、予算などを3点満点などで)
・単発か、三ヶ月契約でお見合いから始める。
・外注を決めなかった会社への対応を誠実に行う。
4、独自の関係性を作る
・定期ミーティングを月に一回開催する
・現場担当者と、契約面の担当者を分けてもらう
・外注している仕事以外に、たまに相談事を投げかける
5、長期的に付き合う
・かけひきをしないで正直に話す。(自分が疲れるから)
・レポートの質にこだわり、契約更新では一歩も引かない。
・外注先の会社としての方向性を把握して、簡単にできる応援を心がける。
★単発の仕事であったとしても、関係を長期的にできるようにする。
6、やりたくて出来ていない事
・良い外注先を、良い外注先に紹介する。
・外注先の中でも優秀なディレクターがいたら顧問に向かえる。
・外注先に集まってもらい、会社の考えや目標を理解してもらう。
7、やらないように心がけている事。
・理解する前に、考えを押し付ける。
・現場に気を使いすぎる。
・決める時、規模感やブランドに惑わされない
8、外注先に対してチェックする事
・自社に対するコミットや作業意識の変化(一定期間にミスが3回続いたら、赤よりの黄色信号)
・アップセルの質(営業が多いのはいい事、大切なのは実績があることなのか、実験なのか)
・外注先の会社の調子(どんなに頑張ってくれていても、会社が傾いていると対応が悪くなる)
書いてみて、やれてる率は60%くらいかな。。
と思いますが、これを理想として、いつも頭に置いています。
僕ごとですが「良い人と思われたい。」「機嫌よくいてほしい」という、
僕の心の弱さをもう少し解消できたら、
外注先を頼もしくリードできるクライアントになれる感じもします。
日々、精進させていただきます。
(おかずに野菜を増やすイメージ。)
(あっ、それは精進料理ですね。)
年商1億円ほどの、小さい会社を自動化するという事
僕は小さい会社で仕事をする機会が多いので、
書類整理から、会社の根幹に関わる仕事まで同時にやってきます。
例えば、会社の売上を決める大切な話を決めた直後に、
税金の支払いをしに銀行に行くというのもざらです。
作業側は仕事の重要度を考慮せず、
ポップコーン製造機の様にじゃんじゃん降り注いできますので、
自分たちが「やりたい」「できる」「やるべき」な仕事は何かを考えて、
それ以外は、それを専門で請け負っている会社か個人、
もしくは、「手伝う」レベルの個人に依頼をかける事で、
会社が「パニック」「フリーズ」「キャパオーバー」にならない様に心がけています。
※言うのは簡単ですね。ここは、まだまだ、奮闘しています。
これが、会社組織が10人を超えてくると、
外注化だけだと回らなくなってくるぞと、
諸先輩方からはアドバイスをいただいています。
なので、改めて確認しますが、
上場を目指していたり、10億以上の売上を作って行こうと思っている方々は、
この記事はあまり参考にならないと思います。
実のところ、株式会社ユナイテッド・ビジョンは、
この外注化のみによる「自動化・売上増」に限界を感じ始めています。
あきらが処女作として
「東京以外で1人で年商1億円のネットビジネスを作る方法」をまとめた事をキッカケに、
会社としてはもう一つ上の段階に進もうとしています。
新たに会社の舵取りをするメンバーも視野にいれて、
3人目の経営者なのか、信頼するソルジャーなのか、
力があって、体力があって、朗らかなゆるキャラを求めていたり、
商品力を高める為に在庫も持つ予定です。
新たにリスクを取って行こうという事なのです。
この部分は、あきらが本に書いている事とは逆行している様に見えますが、
次のステップに進むんでいると認識いただけると嬉しいです。
感謝を込めて
最後になりますが、毎日の感謝を込めて、
僕らが外注させていただいている会社様を紹介させていただきます。
相見積もりを散々取らせていただいた上に、
ある程度の期間、お付き合いさせていただいて、
その上で継続させていただいている会社様ですので、
ネットショップをやられている方には参考にしていただけると思っています。
(半年以上の定期的なお付き合いがある会社様に、絞らせていただきました。)
1、株式会社ユナイテッド・リバーズ
長期に渡りアドバイスをいただいている、WEB集客のコンサルティング会社です。
たまに、領収書を切るときに、ユナイテッド・リバースと書かれ、
「戻すやつだ。」とつぶやく姿を見たときに、この人は面白い人だなと思いました。
だめだ、、
今日も話がそれる。
要するに。SEO対策のプロ集団なのですが、
ここの会社がえげつないのは、Googleアナリティクスの解析です。
分析用に、この数字が欲しいと言うと、月次レポートに出してきてくれます。
気になる方は、ユナイテッド・リバーズの代表に、
アナリティクスのアカウント共有をしてしまい、
分析してもらってから、提案を受けてください。
きっと、よい結果になると思います。
2、ひろみちゃん
実は、代表のあきらの奥さんです。
ネットショップ、一枚物のLP、紙ベースなど、
デザインをやってもらったら、諸々汲み取りながら仕上げてくれます。
彼女もあきらと一緒にサンノゼに住んでいるので、
ミーティングはSkypeで行うのですが、
たまに、愛犬のラクがちょっとしたいたずらをすると、
ひろみちゃんが、「ラクっ!」と躾けます。
僕はその瞬間、密かに自分が躾けられているような感覚になり、
小さくビクっ!っとしていたりします。
だめだぁ、やっぱり、話がそれる。。
要するに、得たい結果を明確にしさえすれば、
後は、ひろみちゃんがどうにかしてくれるという事です。
得たい結果がごちゃついていると、
汲み取りようがないので、そこはお仕事してください。
僕の感覚としては、
他のデザイナーさんと比べると、かなり安いので、
興味がある方は、人ごみを掻き分けての相談をオススメします。
https://www.facebook.com/hiromi.nakamura.3939
3、株式会社アシタクリエイト
上條さんと新保さんですね。
何かあると、とりあえず上條さんに連絡します。
この問題が発生しました。
「上條さんに聞いてみよう。」
この作業、誰かやってくれないかな。
「上條さんに相談しよう。」
ちょっと、暇だな、誰か話聞いてくれないかな。
「上條さんに電話してみよう。」
話がそれてきた様な気がするな。
「上條さんに聞いてみよう。」
かっかみじょうさーん!
さーん!
んー!
・
・
・
・
・
えー、
アシタクリエイト様には、
ネットショップの守り側を全般的に相談させていただいています。
主には、顧客向けに何か楽しい事を仕掛けたい時や、
サイトの在庫更新などの毎日必要な作業などを、
請け負ってもらっています。
http://k2-cp.jp/
4、成都インハナ・イーコマース有限公司
写真に写るときはピースマークのネットショップの大先輩、拓ちゃんから、
ご紹介をいただいた中国のインハナ様にも毎月お世話になっています。
例えば、消費税が5%→8%になった時、
あきらと僕は、「どうする?これ、もう無理だからほっとく?」ばりの虚無感に襲われていました。
ZPANGs(ジパング).comの商品点数は2万点を超えます。
なぜなら、あきらがめちゃくちゃ頑張ったからです。
この時ばかりは、
「おまえ!何そんなに商品アップやってんだよ!」
「2万点って、おまえ人間が普通、そんなに沢山やろうと思わねぇだろ!」
と、ZPANGs(ジパング).comの根幹を支えている作業に八つ当たりをしたりしました。
(本当にごめんなさい。)
2万点という商品パターンがあれば、2万種類の価格が存在するわけです。
ZPANGs(ジパング).comを見ていただければ分かりますが、
僕らは商品ページに画像で商品の金額を入れているので、
その2万個の価格を手作業で修正する必要があるのです。
だめだ~
と、その時に、相談させていただいたのがインハナ様です。
普通に外注すると数百万の見積もりが出る所もあった作業を、
数十万という予算で引き受けていただいたのは、今だに感謝しかありません。
あきらと二人で中国の成都まで視察に行かせていただいた時に、
奇麗なオフィスで働く彼らの仕事っぷりを見て、
あぁ、これなら2万点も楽々だわ。と納得しました。
エクセル、イラレ、フォトショなどのPCソフトの使い方が、
めちゃくちゃ早くて、どんどん作業をこなしていくのです。
大げさに言えば、動きが速すぎて、手が10個くらいに見えました。
これは本当なのですが、日本語もぺらぺらで、
「今と過去の作業は私たちに任せてください。」
「皆さんは、未来の仕事をしてください。」
「私たちの目的は皆さんの会社を業界1位にする事です。」
と日本語でプレゼンされたりします。
http://www.ec-union.biz/
5、株式会社レキサス様
沖縄で唯一Amazonから認定を受けていらっしゃる会社です。
福岡のアドテックに出店していたAmazonの社員さんからご紹介いただきました。
僕らはマックスで月間160万PVのアクセスがあるので、
Xサーバーや、ロリポップサーバーのようなレンタルサーバーでは耐えられません。
サーバーに不具合があると、サイトが表示されなかったりします。
そんな事が起きない様に、24時間サーバーの保守管理をしていただいています。
その他にも、サーバー側のプログラムに関する事は、
ほぼ、解決していただいている感じがします。
まだまだ、僕らの規模感が追いつかず、
いただくご提案に乗っかっていけない事が多く、
より一層、頑張っていきたいと思うばかりです。
一時は、メールのやり取りで使われる言葉が、
外国語の様に感じられ、僕の頭はフリーズしっぱなしで、
プログラムを説明する言葉のセミナーメールみたいになってしまい、
その時は、辛抱強くサポートいただき本当に感謝しています。
http://www.lexues.co.jp/
6、税理士法人アクティベートジャパン
気まずい話をすれば、僕らはまだ、銀行様をはじめとして、
まだまだ、お約束を守りきれていない会社様が多数あります。
しかし、僕とあきらは、基本的にはネットショップに張り付いているので、
財務や債務のことについては分からない事ばかりでした。
そんな時に、色々、教えていただいたのが、
アクティベートジャパンの尾崎代表です。
若い僕らは、コミュニケーションの半分くらいは、
生意気な事を発していますが、
大事なところはしっかり押さえるコミュニケーションを、
とっていただき大変助かっています。
特に、銀行向けに作成した資料についてのアドバイスは秀逸で、
その後の財務判断にも役立っています。
例えば、返済限度額は、フリーキャッシュフローの7割~8割に押さえる事。
という一行をとってみても、債務を支払いきった後の、
貯金と投資のバランスをとって行く時の、お金のコントロールのイメージにつながっています。
ちなみに、SEOで話題の会社の顧問もされていたりと、
信頼させていただいています。
http://www.activatejapan.jp/
以上になります。
他にも、急に連絡させていただくプログラマーさんや、
近しい友人たちにも本当にお世話になっています。
どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。
終わりに
最後と言いながら、最後にならないのが、
高井ちゃんのブログの良い所ですよっ
さて、今回の記事、
参考になりましたでしょうか。
もし、参考になった!と思った方は、
よかったら、はてなブックマークでブックマークしていただきたいのです。
※はてなブックマークが沢山されると、他の人の目に触れる機会になります。
実は、このブログを始めてから、
はてなブックマークでは、一度も話題に上った事がなく、
一度くらいは、50とか100とかブックマークされてみたいな。
と思ったりしています。
やり方は簡単です。
↓
http://b.hatena.ne.jp/
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どうぞ、よろしくお願いいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
m(_ _)m
<参考資料>
1、ザ・ゴール
→ボトルネックについて
2、週4時間働く
→どこまで外注するのかの価値観について
3、ビジネスモデルジェネレーション
→社内にためたいリソースは外注しない事について
4、利益が見える先着MQ会計
→外注しても利益でるの?について
5、「東京以外で1人で年商1億円のネットビジネスを作る方法」
→http://www.akiradrive.com/hazimeni
※「はじめにが無料で読めます♪」
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