川を下ろう。-ユーコンリバークエスト(YRQ)-

yrq

 

目次

ユーコンリバークエスト(YRQ)というレースに参加しました。

 

ユーコンリバークエスト

 

有名な話題としては、

テレビ番組の「水曜どうでしょう。」で、

大泉洋がカヌー下りをしたユーコン川があります。

 

YouTubeの動画です。

http://www.youtube.com/watch?v=3C7z8GP2CQ4

 

ユーコンリバークエストの公式サイトはこちらです。

http://www.yukonriverquest.com/

 

 

まずは、

僕が経験した事をタイムラインにまとめました。

 

タイムライン

 

●1日目:6月23日(日本)

実家で両親との談話を終え成田空港へ向かう。

今回の旅ではどんな事が起きるのか?

そんな気持ちを落ち着かせながら、

敢えて、焦点は絞らずに現れる出来事に反応していく。と考える。

川の流れに逆らわずに進む。今回のテーマとしては、はまる感じもして気持ちよい。

 

高井・時差ぼけ取れず

 

●2日目:6月23日(カナダ)

バンクーバーを経由して到着したホワイトホースは広い空が印象的。

現地の日本人の方々が迎えに来てくれて嬉しかった。

ここがYRQのスタート地点。

この日はゆっくり過ごすが時差ボケにより体が重い。

16時間の時差と、夜も明るい白夜によりベッドに入っても眠れない。

夏至も近かったとのこと。

こちらのペースに早く馴れて体力温存に努めたいと少々焦る。

 

<準備中、薄いな。>

<準備中、薄いな。>

 

高井・時差ぼけ取れる帽子かぶる

 

●3日目:6月24日(カナダ)

アクシデントによりKENさんが1日遅れて到着。

KENさんは僕らのチームの要であり土台。KENさんがいないと練習も出来ない。。。

ようこさんにサポートしてもらいながら、

レースに必要な備品と食事の買い出しを済ませる。

現地で何から何までお世話頂いた日本人サポーターの存在がもの凄く大きい。

彼らなしのYRQはありえない。本当にありがたい。

スタート

 

カヌー運ぶ

 

 

●4日目:6月25日(カナダ)

ホテルから徒歩2分のユーコン川でレース前トレーニング。

特にアクシデントもなくゆったりとした2時間を終える。

一緒にレースに出場するヒロさん(一人乗りで出場)のスピードが早い。

6人で一生懸命漕いでも、ヒロさんに追いつけないあたり、

僕らの乗り込んだボイジャー(最大10名乗り)は思いのほか重い事を実感する。

この日、レース主催者から大会の注意点など説明を受ける。

英語のヒアリングが出来ない分、写真や地図に集中する。

いよいよ、明日はレースの本番だ。

ようこさんお勧めのレストランでガッツリ食事をとる。

それにしてもこちらのレストランは量が多い!

 

<レーススタート!>

<レーススタート!>

 

●5日目:6月26日(カナダ:レース初日)

最終チェックが終わり、お祭りムードの中いよいよレースがスタートする。

漕ぎ出してすぐに岸から投げかられた「日本頑張れ!」という声援が嬉しかった。

思わず鼻の奥がジーンとする。

日本から遠く離れると、日本という共通点だけで”一緒”になれる。と思う。

この日、7時間かけて抜けたドでかい湖は大変だったけど、

夕陽と山の兼ね合いが最高だった。

夜の11時ころ湖を抜けて15分だけ休憩をとり、

そのまま次の休憩ポイントを目指して漕ぎ始める。

 

休憩ポイント

 

 

●6日目:6月27日(カナダ:レース2日目)

白夜の為、昼夜問わずに漕ぎ続けられるのがYRQのポイント。

逆に休憩をせずに漕ぎ続ける。という当たり前の事実に気がつき唖然とする。

交代でとる、1時間の睡眠、数十分の食事、45分毎の左右交代がめちゃくちゃ恋しい。

人は必至になると力を出す事以上に、力を温存する事に能力を発揮する事を感じる。

この日、カーマックスというまとまった6時間睡眠を確保するキャンプ場に到着する。

ようこさんが作ってくれたカレーライスと、

この大会中唯一浴びれるシャワーが史上最強だった件。

カヌーの写真3

 

●7日目:6月28日(カナダ:レース3日目)

睡眠の後、ボイジャーに乗り込んで川に出ると不思議と安心した。

ボイジャーが進む度にできる波が昨日より高くなった。

チーム全員のパドリングの上達を感じる。

レース最大の難所”ファイブフィンガー”も問題なくパスするが、

途中、雨と風にコントロールを失い中州へ避難する。

KENさんの意思決定の早さに短いインターバルでレースに復帰する。

進む事以上にアクシデントを最小限におさえる知恵。

今後の人生に大きく影響するテーマとして深く刻まれる。

カヌーの写真

 

●8日目:6月29日(カナダ:レース4日目)

二つ目の休憩ポイント”カークマクリーク”で2時間の睡眠をとる。

ラストスパートにより予定よりも3時間早くゴールを迎える事ができる。

ゴールした達成感よりも大自然やレース中の会話の余韻が強い。

ホテルへ移動して道具を整理した後のシャワーとベッドに至福を感じる。

ヒロさん、サポーターの皆さんと一緒にレストランで食事をした後カジノへダンスを見に行く。

ゴール地点の街ドーソン。この街の雰囲気、マカオとは異なるカジノスタイルに気を引かれる。

この街にまた来たい。

地元の新聞に掲載された僕ら

 

●9日目:6月30日(カナダ)

YRQのセレモニーに出されたステーキが意外に美味しい。

男性複数人での出場チームは4チームで、僕らは最下位。

順位は気にならない、それ以上にユーコンの景色やレース中の会話は最高だった。

ただ、次に出る事があれば改善して順位を上げていきたいと思う。

ドーソンからホワイトホースへ715kmシャトルバスで7時間かけて戻る。

川で下った壮大な景色を、車で上がりながら振り返る。

感慨深いがあっという間だった。

 

 

●10日目:7月1日(カナダ)

ホワイトホースで1日ゆっくりする。

薬指がパドルの太さより内側に曲がらない。

レース用にレンタルした備品を返すと、頭も心も観光モードに切り替わる。

坂本さんとランチ&カフェをしてからパソコンを開く。

軽く仕事を始めるとホワイトホースがベースになったなと感じる。

ホテルのWi-Fiがたまに切れる度に海外に来たなと思い、

ようやく、日本から遠く離れた場所にきた実感が湧いてくる。

 

●11日目:7月2日(カナダ)

ジッパーさん、坂本さんが帰国。

朝の乗馬を3時間楽しむ。

山を馬にのって登るアクティビティは、日本では中々ないらしい。

午後はハイウェイを使ってアラスカのスカグウェイに移動。

地球とは思えない異様な景色を通り抜けると、

四方を岩雪山に囲まれた街(スカグウェイ)に到着する。

ホテルを横に倒したほどの大きさの豪華客船に出くわし興奮する。

いつか豪華客船によるクルーズ旅行がしたい。と思う。

ヨーザンさんが注文したサーモンクリームパスタがもの凄く美味しかった。

お店の女性(店員)がめちゃくちゃ綺麗で、

「あなたもの凄く奇麗ですね。」と英語でほめたくなったが、

鼻の高さと目の色に尻込みして一言も発する事が出来なかった。

 

●12日目:7月3日(カナダ)

KENさんが帰国。

ようこさんに車を借りて、ヨーザンさんと千春さんと西へ車を走らせる。

カヌーレースは終わったが魅力的な旅はまだ続く。

意外にいけてる中華を食べた後、国立公園でのトレッキングを楽しむ。

蚊の大群から必至に逃げきる前半戦と、

カレンダーに出てくる様な美しい景色を楽しむ後半戦。

もう少し車を走らせて美しい湖があるキャンプサイトでテントをはる。

薪に火をつけて暖まるのが異様に楽しかった。

 

●13日目:7月4日(カナダ)

近くの飛行場から小さい飛行機で2時間のクルーズを体験する。

山、氷河、動物など、規模感が想像を越え続け圧倒される。

標高が高かった事もあり、足、手、太もも、腹がしびれだす。

冷や汗と軽い吐き気も伴い、飛行機の中で一人プチパニックになる。

クルーズが終わった今も、目を瞑るとイメージを比較的鮮明に作る事が出来る。

人生でも刺激が強い体験だった。

正直、非常に疲れたので、この日はトレッキングなどせずゆっくりする事にした。

近くの湖に出向き、具体的な仕事のシミュレーションではなく、

抽象度を高い部分を考えようと試みるが中々上手く行かない。

山脈を眺めながら、その分からない状態を保ちながら、物思いに耽ってみた。

 

●14日目:7月5日(カナダ→日本)

夜中の2時半に湖が奇麗なキャンプサイトを抜け出して、

2時間半ほどでホワイトホースのようこさんの自宅に到着する。

ずっと明るかった白夜も、ここにきて少し暗くなる傾向が出て来た。

こうやって冬が近づいてくるのかなと想像したりする。

その後、ホワイトホース空港に送ってもらいながら、

この旅を締めくくるレポートをどうしようか考える。

 

僕の印象に強く残った部分を元に書いてみました。

 

費用系の共有

 

●飛行機

・成田⇒バンクーバー

・バンクーバー⇒ホワイトホース

・ホワイトホース⇒バンクーバー

・バンクーバー⇒成田

の往復チケット代として、

【162,900円】(シートのアップグレードに2万円ほど)

 

●レース用備品

アウトドアレースへの参加は初めての初心者が、

ゼロからグッズを購入していく場合の費用として、

【125,216円】

(衣類、パドル、行動食、大会必須備品、寝具、サングラス、帽子、キャンプ用品など)

※僕の場合はアウトドア用品を一切持っていなかったので、衣類にお金がかかりました。

 

●海外保険費用

三井住友ビザカードの付属サービス

【4,960円】

 

●水上の練習

ユーコンに行く前に、水上でラフティングなどの練習をしました。

その時にかかった費用として、

【29,022円】

(新幹線往復、温泉、ラフティング、カヌー、食事)

 

●現地の宿泊費用

ホワイトホースとドーソンでの一般的なクオリティのホテルに宿泊する場合の費用として、

202hotel:5,536円×3泊=16,608円

ドーソンhotel:6,500円×1泊=6,500円

Canada best value hotel:5494×3泊=16,482円

現地ガソリン代:15,000円

合計【39,590円】

※一泊大枠5,500円で考えると良いと思います。

 

●現地アクティビティ費用

ユーコンリバークエスト参加費:41,638円(バス代含め)

ボイジャーレンタル費:30,000円

レース備品レンタル費:1,210円

スポット購入費:2,016円

乗馬体験:10,000円

飛行機ツアー体験:50,000円

国際免許:3,200円(写真撮影込み)

合計【138,064円】

 

●現地その他費用

食事:10,100円

パーティ:6,000円

ガソリン代など:7,000円

合計【23,100円】

 

●その他サポート費用

【60,000円】

 

●全コスト

【582,852円】

※分かる範囲内なので、10,000円前後は変動があります。

 

 

豆情報

 

●ビッグモスキート!

YRQ!陸に上がるととにかく大きい蚊がいます。しかも大量に。。。

あいつらは服の上からでも容赦なく食事をしてきます!

彼らから身を守る為に必要なものは余るほど持って来た方が良いと思います。

 

・日本で購入できる虫除けスプレーorジェル(ガス缶タイプは飛行機に持ち込めない事があります。)

・蚊取り線香(腰からぶら下げるケースがあると尚最高)

 

●デヴィットカード!

これは僕個人の感覚で、他のメンバーは使っていませんでしたが、

海外での買い物等デヴィットカードが非常に便利です。

デヴィットカードはクレジットカードと同じ様に使えて、

お金は自分の銀行預金からリアルタイムで差し引かれます。

クレジットカードだと海外で使える金額に限度があったりしますが、

デヴィットカードならその心配もありませんし、

上手く使えば手数料も割安になります。

街のATMで現地通貨に現金化すれば両替所よりは良いレートになります。

 

●白夜に対応するアイマスク

この季節のユーコン準州は白夜なので、

薄暗くなる事はあっても夜中でも真っ暗になりません。

他のメンバーはそうでもありませんでしたが、

僕の場合、明るさの為、寝付きが悪くなりました。

飛行機の中でもぐっすり眠る為にもアイマスクはおすすめです。

 

以上になります。

非常にステキな経験でした。

yrq

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この記事を書いた人

最後まで、お読み頂きありがとうございます!
また、次回も頑張って書きますのでよろしくお願いします♪

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